ウクライナ紛争で排出された約3,400万tの温室効果ガスーウクライナ紛争が気候変動対策に落とす影ー
ウクライナで軍事行動が開始されてから1年、現在もなお激しい爆撃や戦闘は続き、同国国内で530万人が避難を強いられ、1,700万人が緊急支援を必要としています (※1) 。
皆さんはこの紛争が気候変動問題にも、負の影響を及ぼしていることをご存じでしょうか?
2022年11月1日、ウクライナの研究者による「戦争の温室効果ガス算定イニシアチブ」は、紛争により2022年2月24日以降に排出された温室効果ガスが、約3,400万tになることを発表しました。内訳は避難民の移動による排出 (約139万7000t) 、軍の移動から砲弾の製造までを含む軍事による排出 (約885万5000t) 、そして最も影響が大きいのが、砲撃や爆撃を受けるなどして起きた火災 (5万7000haを超す森林・37万1700haを超す農地を含む火災:約2376万4000t) です (※2) 。
そして、ウクライナ侵攻によって破壊された市民の住居をはじめとする、今後のインフラを再建するための建設等による排出量は8,000万tを超えると試算されています。これは2020年度の東京都の排出量 (※3:約5,990万t) を上回る数字です。
このように、ウクライナ紛争の長期化はウクライナで暮らす多くの人々の命や生活を脅かすだけではなく、わたしたちが暮らす地球環境にも非常に大きな負の影響を及ぼしているのです。この問題に対して、ぜひわたしたちとともに声を上げ一歩を踏み出してくれませんか?
RE:VISION ART PROJECT はアートの力で、気候変動と難民問題の未来を描き換えるための挑戦です。500円からご支援いただくことができ、本プロジェクトへのご支援が集まるほど、アーティスト・東京幻想とコラボしたアート作品が徐々に姿を現し、特設サイトから合計で10,000口の支援が集まるとその全容が明らかになります。皆さまからいただいたご支援は、ウクライナ紛争の緊急支援をはじめとする、世界各地の難民支援に役立てられます。
本サイトからご支援いただくことが可能です。ぜひご支援・協力のほど宜しくお願いいたします。#REVISION #気候変動と難民
※1:Ukraine Emergency UNHCR Delivery Updates 28 Dec 2022
※2:Initiative on GHG Accounting of War
※3:都内の最終エネルギー消費及び温室効果ガス排出量 (東京都環境局)